クルミの木は硬いの?

クルミの殻 クルミ谷講座

小さな頃から胴乱(※)を下げて、野山で植物を採集していました。見たことない植物を見つけると、図鑑を片手に調べたものです。植物に飽きると、コケやキノコも探していました。

中学生になると釣りにハマって、植物はそれきりでしたが、今は木で家具をつくって木材を研究しているので、どうも植物に戻った感じです。小さな頃の経験はとても大事だと思っています。できれば多くの子供たちに、自然の魅力に触れドキドキする時間を持ってもらいたいと思っています。

都会には樹皮に触れたこともない子がいるかもしれません。木と関わらなくても生活できそうに感じますが、実は見えないところで繋がっていて、私たちの生活は樹木と深く関わっているのです。

写真はオニクルミの殻。とにかく硬いです。そのためか、多くの人がクルミの木は硬いと思っています。でも、本当はナラに比べるととても軽く柔らかい木材です。同じ大きさの木材を持ってみたり、金槌で叩いて凹む様子を観察してみればいいのですが、なかなかそんなことができる環境は少なくなりました。

木の先生に阿部藏之氏をお招きし、大人でもワクワクすることを子供たちとしたいと思っています。

※どうらん:採集した植物を持ち帰るための筒状の入れ物 私のものは断面は小判形で金属製でした 肩から下げていました

木のおじさん | 牧野泰之
木のおじさん
木はすごいんだ。一緒に木のことを学ぼう!